協会について
設立趣旨
我が国の保健・医療・福祉をめぐっては、人口構造の急激な少子高齢化、疾病像の変化、医療技術の高度化、国民の要求の多様化など様々な環境の変化があります。また、国民の生活と健康に関わる価値観も多様化し、特に、余暇の重視と健康志向の増大等が見られるようになっています。さらに、長寿化による老後の余暇時間の増加は、健康増進に寄与するスポーツ等の余暇活動への国民の関心を高めています。
快適な温帯地域を中心に亜寒帯から亜熱帯に伸びる、海に囲まれた6852の島々。そしてその陸地の70%は緑地、70%を丘陵、高地がしめ、その谷間にはいくすじもの川筋が延びます。その豊かな地理的条件に恵まれ、四季折々の豊饒な恵みを享受できる地に私たちは生きます。
その自然豊かな「アウトドア」をフィールドに、個人及び地域社会の健康増進に寄与する「フィットネス」を正しく広めていくことこそ、アウトドアフィットネス協会の使命であります。
アウトドアにおいては、様々なアウトドアフィットネスの種目から、その地理等環境に適したプログラムを見いだす能力や伝える技術、気象の変化などによる常にゆれ動く自然の中で安全を確保するための、危機管理・技術が求められています。また、自然環境の中で健康増進を行うことは、個人にとどまらず地域社会とのつながりを統合していく、コーディネート及びマネジメントが求められています。
またアウトドアフィットネスは、文字通り自然要素を最大限に生かした様々な種目を提示するものであり、アウトドアにおける活動全てを、人々のライフスタイルと結びつけようとするものである。自然環境とのかかわりは、他のフィットネスと比べるまでもなく極めて密接であり、自ら環境保全への取り組みを実施する事が求められているのは明らかである。各地での環境への取り組みはアウトドアフィットネスの健全な普及をはかり、持続可能な社会実現のため必要な知識である。
その為に適切なトレーニングと知識技術を提供し、各地で活躍できる人材の育成、及び、啓蒙を行い、また野外運動に伴うリスクを軽減するためのリスクマネージメントを万全にし、海や森林などの自然の中での運動が室内でのものに比べ、身体面精神面において科学的、医学的にどれ程の効果をもたらすかという検証を行うため、アウトドアフィットネス協会を設立いたします。
本協会を通じて、個人の健康増進が、地域社会、自然環境とのつながりも強固なものとする持続可能な社会に貢献いたします。各種研究機関、行政、他団体と密接に連絡を取り、また国民に信頼ある組織として邁進いたいします。
本協会にご理解並びにご協力のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。